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【ダッファーのつぶやき】論説委員・鹿間孝一 「3R」がゴルフを変える

 3という数字は特別の意味があるようだ。御三家に三種の神器、日本三景、三大夏祭り…と、日本人は何でも3でくくるのが好きだ。日本に限らず、世界三大珍味があるし、米国の自動車産業は長くビッグスリーの時代が続いた。



 ゴルフでビッグ3と呼ばれたのは、アーノルド・パーマー(米国)、ジャック・ニクラウス(米国)、ゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)の3人である。



 どれほど強かったかというと、ゴルフの祭典マスターズで、パーマーは4勝、ニクラウスは6勝、プレーヤーは3勝している。とくに1958年からの9年間は、うち8回を3人が優勝を分け合った。



 「アーニーズ・アーミー」と呼ばれる熱狂的なファンを引き連れた陽気な人気者パーマー。「ゴールデン・ベア」の愛称で圧倒的な強さを誇った「帝王」ニクラウス。プレーヤーは、クールな黒ずくめのファッションで「南アの黒ヒョウ」の異名を取った。



 個性の異なる3強がぶつかり合って、ゴルフ人気は俄然、盛り上がった。米国ではテレビが爆発的に普及し始めた頃で、見るスポーツとしてもゴルフは黄金時代を迎えた。



 以降、新ビッグ3と呼ばれる選手はいても、本家には及ばなかった。ここしばらくはタイガー・ウッズ(米国)の独り勝ちが続いたが、タイガーのスキャンダルでゴルフ人気に陰りが見え始めた時に、すい星のごとく3人の若者が登場した。



 ロリー・マキロイ(英国)、リッキー・ファウラー(米国)、石川遼(日本)。3人のイニシャルの頭文字を取って「3R」と称される。



 先週の米男子プロゴルフ「ブリヂストン招待」は連日、早朝からテレビに釘付けだった。石川遼が最後まで優勝争いにからんでワクワクさせた。マキロイ、ファウラー両選手も上位に顔を出し、3R時代の到来を予感させた。今週の「全米プロ」は残念ながら遼クンは不調で予選落ちしてしまったが。



 8月の時点で、マキロイ、ファウラーはともに22歳、石川遼は19歳と若い。身長、体格もよく似ている。ゴルフ・ファッションも、以前はオジサンの休日着で“ダサイ”の代名詞だったが、3人はセンス良く着こなして、カッコいい。



 成績は、マキロイが今年の全米オープンに優勝して一歩リードしているが、いずれ主なトーナメントは3人が優勝争いするようになるだろう。



 ゴルフはグローバル化の時代を迎えている。英国と米国のものだったゴルフが、ヨーロッパ全域、南アメリカ、アジア、オセアニアの強豪が競い合う。ゴルフがオリンピック種目に選ばれても、なんの違和感もない。



 そして若年化。ゴルフ場には若者が増え、女性の姿も目につく。第2、第3の石川遼をめざして、幼い頃からゴルフを始める子供たちも多い。



 3Rはそんな時代の象徴だ。

(この記事は社会(産経新聞)から引用させて頂きました)



























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